こんにちは。株式会社O-GOEのキャリアカウンセラー石岡です。「無収入期間は困る」「保険がない期間は不安だ」等、リスクを避けようと考え、職歴に空白を作らず、「次の仕事が決まってから今の会社を辞めたい」という求職者の方も多いでしょう。しかし、いざ次の仕事が決まったから会社を辞めよう!としたとき、今の会社をすぐに辞めることができず、転職先の入社日に間に合わなくなってしまう、という方がいます。
そうしたご相談も多いので、今回は在職しながら転職先を見つけた場合のスムーズな退職の仕方をレクチャーします。

内定をもらった!これから退職希望を出すという方へ


1:就業規則を確かめる
この確認は、転職を思い立った時に行うことをお勧めします。就業規則には「退職予定日の○日前までに意思表示すること」等、退職に関する決まりごとが記載されています。民法では「14日前まで」となっていますが、円満な退職を目指したいならば就業規則に則りましょう。また「意思表示」とは「退職届」を書面で提出することをさします。

2:退職希望を告げるのは直属上司
会社を辞める意思を固めたら、まずは直属の上司へ伝えます。人事の方や、同僚や後輩に先に話すと他のルートから上司に伝わり、パワハラを受けたり、引き留めにあったり、こじれる場合があります。また、申出るときは「相談」ではなく「報告」として、はっきりと意思表示をしましょう。「退職を考えていまして…」という曖昧な言い方では、上司は相談と受取り、そこから人事部へ話が行かず、手続きが一向に進まないこともあります。「退職します」と言い切る勇気が大切です。

3:その日のうちに伝える
いつ・どこで伝えるのがいいのかというと、朝イチで上司の予定を押さえ、一対一で時間を取ってもらい、その日のうちに伝えるのがベストです。「折り入ってお話があります。本日○時から30分ほどお時間いただけませんか」等、時間を区切って指定します。また、他の人に聞かれそうなデスク周りや立ち話で済ますのはあまりよくありませんので、人に聞かれない場所(会議室など)を使いましょう。

4:退職届の出し方
上司の方に退職の意思を伝えたら、退職時期を記載した書面を提出します。決まった書式はありませんが、自分の名前、いつ退職したいかの日付、提出した日付、宛先(会社名と代表の氏名)をはっきりと記載する必要があります。また、退職届はコピーをし、手元に残しておきましょう。稀に預けた上司が人事に出さずもみ消してしまい「出した」「受け取ってない」で揉める場合があります。
配達証明郵便で送ることもできますが、なるべく直接提出するほうがいいでしょう。

5:仕事の引継ぎ方
「後任が決まるまで待ってほしい」と引き留められることはよくあります。自分が抜けることで同僚や同じ部署の人に迷惑がかかると考え、つい「入社日を伸ばしてもらえるか聞いてみます」と言ってしまうと、いつまでも代わりの人員が補充されず、辞められなくなる場合もあります。後任は特定の「人」ではなく「組織(部署・会社)」と考え、業務マニュアルや作業手順書等を用意しましょう。会社からの指示がなくても、自身で作成し、上司に預けることで引継ぎは可能だと考えられます。

やってはいけない事・やらない方がいい事


1:退職理由で会社に対する愚痴や不満を言う
 上司や人事の方と退職交渉をする際に「どうして辞めるのか」と退職理由を聞かれることがあります。実際に不満があったからだとしても、言わなくてもいい愚痴を口にすることは避けましょう。「じゃあ、その不満を取り除けば残るのか」と解消する条件を提示される場合があり、辞めにくくなります。また、引継ぎが残っていた場合など、残りの勤務期間がお互いに気まずくなります。なるべく前向きな理由を伝えましょう

2:引留め作戦にひっかかる
 あなたが替えのきかないポジションの人材だったり、採用難で代わりの人材が見つけられそうにない場合など、会社から強く引留められることがあります。休日、残業時間、給与、仕事内容、昇進等様々な条件を改善したり希望を聞いてくれたり、中には「それだったら残ってもいいか」と思える待遇を提示されるかもしれません。しかし、あなたが「辞める」という最終手段を使わないとその条件を引き出せない会社なのだということを思い返してください。上記の退職理由で挙げた不満を言う場合と同じで、何かあるたびに会社に「辞める」と交渉し続け、結局辞められないということが想定されます。

3:有給休暇消化・ボーナス取得にこだわる
 「もらえるものはもらってから辞めたい」と考えるのは当たり前でもあります。しかしながら、有給を使い切ることやボーナスをもらえるまで在籍することにこだわりすぎると、仕事の引継ぎ期間を取れなかったり、次に行く会社の入社日を後ろ倒しにしたり、新旧の職場の様々な方に迷惑をかけることになりかねません。自分本位になりすぎると、スムーズな退職・転職ができなくなることも考えましょう。

4:転職先の会社のことを言う
 退職交渉や引継ぎの時に「次の仕事は決まっているのか?」と聞かれることがありますが、決まっていたとしても答える必要はありません。もし次に行く会社の事を話してしまうと「その会社よりうちの方がいいだろう」「あの企業は良くない」等、引留められる材料になる他、同僚や上司からねたまれたり、同業だった場合など良くない噂や憶測を招くこともあります。言ったところで不利益なことが起こることはありますが、いい事は何もありません。家族に話すことは問題ありませんが、それ以外の方へ入社前に次に行く会社のことは言わない方がいいでしょう。お世話になった方や友人などに知らせたい場合は、新しい会社に入社後落ち着いてからがベストです。

まとめ


新しい会社への入社日が決まったら、退職交渉や手続きは速やかに行いましょう。
「お世話になったし、同僚にも悪いし…」「上司が忙しそうで話しづらい」と言い出せなかったり引き延ばすと、新たな関係性を築いていかなくてはいけない次の職場に迷惑をかけてしまうことになります。
また反対に、「辞めてしまう会社なんだからどうでもいい」という態度で、引継ぎを行ったり残りの勤務をすることはあなた自身の評判を落としかねません。同業への転職でなかったとしても、どこで誰がつながっているかわかりません。辞める会社に対しても最後まで誠実な対応を心がけましょう。

もし「辞めさせてもらえない」等お困りごとがありましたら、お気軽にO-GOEまでご相談ください。